〒444-0840愛知県岡崎市戸崎町牛転2番地
児童精神科は、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動性障害(ADHD)などの発達障害、強迫性障害や不登校・ひきこもりを伴う心因性精神障害、統合失調症やうつ病などの精神障害をもつ小学生~中学生の小児を対象に診療しています。
中学校を卒業されましたら、原則として成人向けの精神科サービスへの移行を推進しております。あらかじめご了承願います。
ADHDも子どもで問題になることが多い疾患であり、この疾患は多動、衝動性、不注意が主症状であり、これらの症状があると幼児期より怒られることが多く、自己評価が非常に低くなってしまっている場合が多いです。
少しでもこの疾患を疑わせる所見がある場合には、早めにご相談ください。保険適応となっている内服での治療も可能です。
また治療教育も有効な場合があります。
このようなことで困っている場合、ADHD症状の可能性があります。
統合失調症の小児は引きこもるようになり、活動に興味を失います。思考や知覚がゆがめられます。
このような症状は、病気が悪化する前にしばらく続くことがあります。
統合失調症の小児には成人の場合と同様に、幻覚、妄想、偏執症的観念が生じやすくなります。
また、多くの場合、他人が自分を傷つけようとしている、または他人が自分の考えを操作しようとしているという恐怖を抱きます。
感情が鈍ることがあります。すなわち、感情に訴えかける状況であっても、声や顔の表情が変化しません。
普通なら笑ったり悲しんだりするような出来事にも、反応しなくなることがあります。
成人の場合と同様、小児のうつ病も程度はさまざまです。
小児は抗しがたい悲しみを感じているか非常にいらだたしい気分にあり、自分は無価値だという感情と罪悪感を抱いています。
うつ病の小児は、スポーツをしたり、テレビをみたり、ビデオゲームをしたり、友達と遊んだりなどといった、普段なら喜んで行う活動への興味を失います。強烈な退屈感をはっきりと述べる小児もいます。このような小児の多くは、胃痛や頭痛などの体の問題も訴えます。
食欲は増加することも減退することもあり、著しい体重の変化が起こりがちです。通常、睡眠障害が起こります。不眠症や過眠症になったり、頻繁な悪夢に悩まされたりすることがあります。
うつ病の小児は活気がなくなり、身体的にも活発でなくなりがちです。しかしうつ病の小児の中、とりわけ年少児では、多動や攻撃性、非常に怒りっぽい行動など、うつ病とは正反対にみえる症状が現れることもあります。
悲しみよりもいらだたしい気分が勝っているようにみえる小児もいます。
たいていの場合、うつ病の症状が思考力や集中力の妨げとなり、学業に影響が出ます。
小児は自殺を考えたり、自殺願望を抱いたり、自殺未遂をすることがあります。
上記のような特性にあてはまることがあり、
自宅や学校のみでは解決できない場合には一度ご相談ください。
児童精神科における入院は主治医による面接(カウンセリング)、薬物療法、集団精神療法、スポーツや創作などの病棟日課、院内での作業療法などの治療が中心です。
治療の経過とともに家族との面会や外出、外泊などを経て、復帰を目指します。
生活のリズム作りや、日常生活にもどる準備のリハビリテーションがあります。同じ病気の人たちのグループで行う集団治療などをあわせて行うこともあります。
日常生活での困りごとには使える制度やサービスの相談ができますので、積極的に相談してください。
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