精神科 児童精神科 心療内科 医療法人仁精会三河病院

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〒444-0840愛知県岡崎市戸崎町牛転2番地

児童精神科

症状により検査の実施、最適な投薬の実施、カウンセリングの実施等を行い、
生活をより良くするサポートをしていきたいと思っております。

初めての方へ
児童精神科では小学生~中学生の子どもが対象となります。 子どもの発達障害や精神障害、暴力やひきこもりなどの問題行動を対象として診療しています。

児童精神科は、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動性障害(ADHD)などの発達障害、強迫性障害や不登校・ひきこもりを伴う心因性精神障害、統合失調症やうつ病などの精神障害をもつ小学生~中学生の小児を対象に診療しています。
中学校を卒業されましたら、原則として成人向けの精神科サービスへの移行を推進しております。あらかじめご了承願います。

こんな症状のお子さんが対象です小学生~中学生のあらゆる精神疾患を対象とします。

発達障害圏の疾患
自閉スペクトラム症(自閉症、アスペルガー障害、特定不能の広汎性発達障害)、ADHD(注意欠如多動性障害)など
精神病圏の疾患
統合失調症、うつ病など
様々な精神問題
虐待によって生じた精神医学的問題

広汎性発達障害

自閉スペクトラム症

①社会的相互交流の障害(対人的相互反応の質的な障害)
他者と上手く交わることができない。他者の心の理解が苦手である。場の空気を読むことができない。会話がずれてしまう。
②社会的コミュニケーションの障害
非言語的なコミュニケーションが不得手。言葉を字義通りにとらえてしまう、ジェスチャーの理解が苦手。
話し言葉での指示は苦手であり、視覚的な指示の方が理解しやすい。
③社会的想像力と柔軟な思考の障害
知識の応用が苦手、特定のものへの驚くほどの熱中。現実の生活での想像力の欠如。
これをやったら→こうなる、のような少し先の予測が苦手。
突然のスケジュール変更でパニックになってしまう。

注意欠如多動性障害(ADHD)

注意欠如多動性障害(ADHD)

ADHDも子どもで問題になることが多い疾患であり、この疾患は多動、衝動性、不注意が主症状であり、これらの症状があると幼児期より怒られることが多く、自己評価が非常に低くなってしまっている場合が多いです。
少しでもこの疾患を疑わせる所見がある場合には、早めにご相談ください。保険適応となっている内服での治療も可能です。
また治療教育も有効な場合があります。

ADHDの疾患特性(学童期のADHDの子どもの特徴)
・授業中の立ち歩き ・要領が悪い
・注意転動性亢進により課題を達成できない
・周囲の状況がつかめず友達と上手く遊べない
・ちょっとしたことでむきになり口より先に手が出てしまう
・やるべき課題にぎりぎりまで取り掛かれない
・忘れ物が多い ・衝動性 ・引っ込み思案

このようなことで困っている場合、ADHD症状の可能性があります。

統合失調症

統合失調症

統合失調症の小児は引きこもるようになり、活動に興味を失います。思考や知覚がゆがめられます。
このような症状は、病気が悪化する前にしばらく続くことがあります。
統合失調症の小児には成人の場合と同様に、幻覚、妄想、偏執症的観念が生じやすくなります。
また、多くの場合、他人が自分を傷つけようとしている、または他人が自分の考えを操作しようとしているという恐怖を抱きます。
感情が鈍ることがあります。すなわち、感情に訴えかける状況であっても、声や顔の表情が変化しません。
普通なら笑ったり悲しんだりするような出来事にも、反応しなくなることがあります。

うつ病

うつ病

成人の場合と同様、小児のうつ病も程度はさまざまです。

小児は抗しがたい悲しみを感じているか非常にいらだたしい気分にあり、自分は無価値だという感情と罪悪感を抱いています。
うつ病の小児は、スポーツをしたり、テレビをみたり、ビデオゲームをしたり、友達と遊んだりなどといった、普段なら喜んで行う活動への興味を失います。強烈な退屈感をはっきりと述べる小児もいます。このような小児の多くは、胃痛や頭痛などの体の問題も訴えます。
食欲は増加することも減退することもあり、著しい体重の変化が起こりがちです。通常、睡眠障害が起こります。不眠症や過眠症になったり、頻繁な悪夢に悩まされたりすることがあります。
うつ病の小児は活気がなくなり、身体的にも活発でなくなりがちです。しかしうつ病の小児の中、とりわけ年少児では、多動や攻撃性、非常に怒りっぽい行動など、うつ病とは正反対にみえる症状が現れることもあります。
悲しみよりもいらだたしい気分が勝っているようにみえる小児もいます。

たいていの場合、うつ病の症状が思考力や集中力の妨げとなり、学業に影響が出ます。
小児は自殺を考えたり、自殺願望を抱いたり、自殺未遂をすることがあります。

上記のような特性にあてはまることがあり、
自宅や学校のみでは解決できない場合には一度ご相談ください。

児童精神科の紹介

児童精神科における入院は主治医による面接(カウンセリング)、薬物療法、集団精神療法、スポーツや創作などの病棟日課、院内での作業療法などの治療が中心です。
治療の経過とともに家族との面会や外出、外泊などを経て、復帰を目指します。

生活のリズム作りや、日常生活にもどる準備のリハビリテーションがあります。同じ病気の人たちのグループで行う集団治療などをあわせて行うこともあります。
日常生活での困りごとには使える制度やサービスの相談ができますので、積極的に相談してください。

児童精神科に関するよくある質問

病気がよくなるように、どんなことをするのですか(治療)?
薬の治療などの『医学的なサポート』、気持ちを支えたり病気について学んだり対処法を話しあったりする『心理的なサポート』、日常生活や休息、通院などを安心して行うために環境を整える『社会的なサポート』をその人の状態にあわせて行います。
精神科の病院では、精神科医がくすりの治療を行いながら、面接を通して、生活や人間関係の困りごとが減るように、アドバイスをすることが一般的です。
状態によっては、くすりを飲むことで、病気の症状が和らいだり、本人が楽になったりします。症状が重く、休息をしっかりとる必要があるとき、自殺の心配があるときなどは入院治療が必要になるときがあります。仕事や学校を休んでしっかり休息した方が良い場合など、診断書を書きます。
生活のリズム作りや、仕事にもどる準備のリハビリテーションがあります。同じ病気の人たちのグループで行う集団治療などをあわせて行うこともあります。
日常生活、経済面など、使える制度やサービスの相談ができますので、積極的に相談してください。
治りますか?
その人によって、病気の種類や症状によっても、病気からのいろいろな回復のしかたがあります。
精神疾患の多くは、身体の病気と同じように、早めに対処をするとその分よくなりやすいことがわかっています。
重い症状が出ても、しっかりとした休息と薬の治療で、短期間で良くなって社会復帰している人がたくさんいます。 短期間で症状がなくなっても、精神疾患は再発しやすい種類の病気もあるので、ストレスをためすぎないように心がけながら生活をすることが大切です。

中には、身体の不調や、幻聴や妄想などの症状が長く続くこともあります。
対人面や作業などが苦手になり、生活のしづらさが残ることもあります。病気があっても、その人のペースで安心してくらせるように、サービスなどを使いながら生活しやすい環境を整えます。